社会人10年目の僕がスキーマ療法に人生を賭けてみた

慢性的な生きづらさを感じ人生に幸せを感じられない僕が変われるかどうかを見届けるブログ

カウンセリング【5日目】会社面談を終えて

f:id:mochi00:20200704214225j:plain

会社面談から2日後、カウンセリングの日でした。
会社面談の内容については先日の記事をご覧ください。

schema-therapy.info

 

「この1週間どうでしたか?」と、いつものように先生が尋ねます。
僕はもちろん会社面談のことを話しました。
復職までに「プロフェッショナルになることを期待している」と言われたこと、それをどこまで本気で捉えていいのか分からず不安なこと。正直に伝えました。

先生はまず、「それは上司として非常にまずい」と言いました。たしかに僕が上司でも、メンタルヘルスを理由に休職中の社員に「プロフェッショナルになることを期待している」なんて冗談でも言えません。
そして先生は、「プロフェッショナルという言葉は一旦忘れて、自分のペースで、1日3時間とかそのくらいでやってみてはどうか」と提案してきました。
僕も「それくらいなら・・・」という気持ちになりましたが、そのスキルはあまり一般的なものではなく、テキストやマニュアルの類があるわけでもなく、手探りでインターネットで情報収集することしかできないということもあり、それが不安であるという思いも伝えました。
すると先生は、「テキストがないようなものを自学自習でプロフェッショナルになれと言ってるのか」と少し呆れた様子で、「さっき言ったことは一旦忘れてほしい。1日3時間なんて決めてやらなくていいから、気が向いたらちょっと調べてみるくらいでいい」と言いました。
僕は先生にそう言われ少しほっとしました。
これまでの自分なら、「プロフェッショナルになることを期待している」なんて言われれば、結果としてプロフェッショナルになれるかどうかは別として、必死に全力で習得しようとしていたと思います。
でも、そういう考えがいろいろな場面で積み重なって、しんどくなり、つぶれてしまっていることもどこかで分かっていました。
だから僕は、「そうやって必死に頑張るのもうやめていいんだよ」と言ってもらえたような気がして、重荷がふっとなくなったような気がしたのです。
思えば、「そんなに頑張らなくていいんだよ」と言ってくれる人は、これまで僕の周りには一人も居ませんでした。頑張った結果を褒めてくれる人はそこそこ居たので、頑張り続けていました。でも、もうそれはやめてもいいのかもしれません。

さて、冒頭の話が普段より長くなりましたが、そのあとはコラムシートについて話しました。
今回コラムシートに書いた出来事は、新入社員の頃の先輩社員たちとの懇親会でのひとコマでした。
僕の会社はとても体育会系の体質で、たった1つ上の先輩でも「俺の酒が飲めないのかー!」と暴れるような会社で、その懇親会でも、一気飲みの強要や、飲むことを拒否した同期社員の首を掴んで壁に押し付けるなどの今ではとても考えられないような状況になっていました。
僕はそういう場面を目にし、「入る会社を間違えたかもしれない」「でもすぐに辞めるわけにもいかないし、こういう会社の雰囲気にも慣れていかないといけない」と考え、不安や敗北感を感じていました。
先生はその話を聞き、「この自動思考は当然だ」と言いました。これまでのコラムシートでは僕の自動思考には歪み・クセがあると言われましたが、今回はどうやら「そう考えて当然」なようです。
ただ、後半の、「慣れていかないといけない」という考えには僕の思考のクセが出てしまっているようだとのことでした。

改めてコラムシートに書いて思ったのは、なかなかに酷い状況だったな・・・ということです。新入社員という右も左も分からない状況で、唯一の頼りにできる先輩社員たちに歯向かうことはできず、見放されたらそれこそおしまいのような気持ちで毎日を過ごしていました。
研修期間の数ヶ月でしたが、あの数ヶ月で会社や同僚に対する不信感みたいなものが生まれてしまったような気がします。

先生は、「過去のことでもいいから、またコラムシートを書いてきてほしい」と言いました。僕は入社直後のいくつかのネガティブな出来事が、今の自分をつくっている一つの要素な気がしてきたので、できる限り思い出して書いてみようと思いました。

コラムシートに書くようなしんどい思いをした体験を思い出すというのは、想像以上にきついですし、それを先生といっしょにとは言え深く掘り下げていくというのはとても疲れます。
でも、やるたびに前に進めている感じはするのです。何か、核心に近づいているような気がするのです。