社会人10年目の僕がスキーマ療法に人生を賭けてみた

慢性的な生きづらさを感じ人生に幸せを感じられない僕が変われるかどうかを見届けるブログ

カウンセリング【4日目】コラムシートから見えてきたスキーマ領域

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「この1週間どうでしたか?何か変化や、出来事はありましたか?」
そんな先生の質問からスタートしたカウンセリング4日目。
僕は、来週、会社で上司との面談があり、それが不安であることを伝えました。
休職期間中に上司が変わり、十分にコミュニケーションが取れているかというとそうではないので、余計に緊張します。
でも、復職に向けて確認しておかないといけないことはいくつかあるので、しっかりそこは聞いてきたいと思います。

さて、4回目も前回と同様に、コラムシートをもとに僕の認知の歪みやスキーマを探っていく作業をすることとなりました。
休職直前のもっともしんどかったときの、もっともしんどかった出来事です。思い出しただけでも、当時感じていた「怯え」が蘇ります。
当時の僕は本当に常に怯えていて、自席に座っているだけでもビクビクしていましたし、朝、チームの同僚が一人二人と出社してくるだけでもドキドキしていました。誰からも認識されない透明人間のような存在になれたらいいのに… と思っていました。

僕に対して明確な敵意を示していた人はたった3人ですが、その3人を含め皆(僕以外)がとても仲が良く、飲み会も頻繁にあり、休日もプライベートで遊んだりしているような仲の良さだったので、僕からすると、皆が皆、僕のことを良く思っていないように感じていました。もちろん優しく接してくれる人もいました。でも、その安心よりも怯えのほうが何倍も大きく、その人たちの優しさは、数人の明確な敵意によって打ち消されていました。

2回目のカウンセリングで提出した3つの出来事に関するコラムシートについて、確認が終わりました。
先生は、「この3つの出来事を見る限り、はっきりと第一領域のスキーマ(人との関わりが断絶されること)が強く出ていることが見て取れる。」と言いました。
僕はネガティブな出来事に対し、毎回「こんなことになるのは自分が嫌われているからだ。嫌われないように努力しなければならない。」と考えて(自動思考)いました。
そして、そのときの感情は、見放され感、突き放され感、不安、悲しさ、後ろめたさ…など。「怒りが出ていないのも特徴。いつも自分の責任だと考えている。」とも言われました。まさしくそのとおりだと思いました。
極端な例ですが、仮に同僚から「死ね」と言われたとしても、「なんでそんなことを言われなきゃいけないんだ!(怒)」という風にはまったく思わず、「何か気に障ることをしてしまっただろうか。嫌われてるからだろうな。そんなふうに言われないようにするには、嫌われないよう努力するしかない。」と自動的に考えてしまうのです。

チームの皆は仲がいいのに、自分はその輪に入れないでいる。嫌われている。という「見捨てられスキーマ」、自分は嫌われているから仕事でもまともに取り合ってもらえない。自分は嫌われているからそっけない態度を取られる。という「不信・虐待スキーマ」、自分は皆のようにチームに馴染めない。自分は皆とは違う存在だ。という「愛されない・わかってもらえないスキーマ」、そして、自分は頻繁に体調を崩し迷惑をかけているから嫌われるのも当然だ。うんざりされている。という「欠陥・恥スキーマ」、いずれの第一領域のスキーマもかなり強く出ていることが分かりました。

先生は、第一領域のスキーマは、幼少期の母親との関係性により形成される という話をされました。ただ、これについてはあまりピンと来ませんでした。たしかに前回も書いたとおり、親に褒められた記憶はありませんが、それ以外はそれといって問題のある関係性だったとは思えません。
この点についてはもう少し考察が必要かもしれません。

先生は、早期不適応的スキーマを無くしていくためには「再養育」が必要なのだと話されました。養育者(主に親)により満たされなかったものを、改めて満たす(再養育する)ことにより、早期不適応的スキーマを無くしていくということだそうです。ただ、この年齢になって親に再養育してもうなどと言うことはもちろんできませんので、自分自身で満たしていく、再養育していくことになる。とのことでした。
「褒めてもらいたいのに十分に褒めてもらえなかった」… だから形成されてしまった早期不適応的スキーマに対し、「自分自身を褒めてあげる」という再養育をすることで満たし、修正していくのです。

これはなかなか難しいことだなと思いました。というのも、早期不適応的スキーマのせいで自分を褒められない状態であるにも関わらず、自分を褒めることで、その早期不適応的スキーマを無くしていく と言うのですから、正直どこから手をつけていいものやら… という感じです。

スキーマ療法は2年とか3年とか平気でかかる と書籍などで見て理解してはいましたが、改めて大変な作業だなと実感した回でした。

しかし、カウンセリングに来ることで毎回少しずつ前進している感じはあるので、精神的にしんどいということはなく、むしろ安心感につながっています。

次回もまた1週間後です。コラムシートで、さらに過去のことについても書いてきてほしいと言われたので、何か思い出したら書いて持って行こうと思います。

それではまた。