カウンセリング【1日目】インテーク面接と家族関係のヒアリング
カウンセリング初日です。
初めて行く場所なので迷っても大丈夫なように早めに家を出ました。
結果、予約時刻の20分前に到着しました。このあたりに僕の性格が出ています。
建物の前で適当に時間をつぶし、予約時刻1分前に中へと入りました。
受付の方に名前を伝えると、連絡先や相談したいことなどを記載する用紙とBDI(うつ病調査表)を渡されました。
BDIの質問票は以前にも何度かやったことがあったので、特に戸惑うこともなくその時の気分で記入しました。
ここのところ少し気分が落ち込み気味だったこともあり、意外と点数は高くなりました。
相談したいことを書く欄があったのですが、相談したいことは山ほどあります。
慢性的な生きづらさ
職場の人間への怯え
人生に幸せを感じられない
・・・などなど
書き出したらキリがありませんが、なんとかポイントを絞って書きました。
書き終えた用紙を受付の方に渡し、しばらく待っているとカウンセラーの方が迎えに来ました。
事前にWebサイトでお顔は拝見してましたが、やはり初対面は緊張します。
「よろしくお願いします」
席に着き、まずは先ほど書いた相談したい内容の確認や、BDIについてのコメントがありました。
BDIの結果は15点で、「少し気分に動揺があるレベル」 とのこと。
休職して1年半近くになりますし、服薬も続けているので「まあ、そんなもんだろうな」といった印象でした。
次に、今後のカウンセリングの進め方について説明がされました。
以前に別のカウンセリングで認知行動療法を少しやっていたことは伝えてあったので、このあたりは軽く流す感じで進んでいきました。
何かネガティブな出来事が起きたとき、気分や感情に変化が表れるけれど、それはその出来事によって起こるわけではなく、その出来事をどう捉えるか(認知)によって起こる・・・
認知行動療法の基本の部分をあらためておさらいしました。
そして、「このカウンセリングでは、スキーマ療法も取り入れながらやっていく」というお話もありました。
そうです。それがやりたかったんです!
一通りインテーク面接を終え、時間に余裕があったので、幼少期(幼稚園から小学生まで)の家族との関係について聞かれました。
特に、両親との関わりを深堀りされた印象です。
カウンセラーに過去のことを色々と聞かれ、それに答えていると不思議な気分になります。
今まで意識はしてこなかったのですが、僕は親に褒められた記憶がありませんでした。
学校のテストの結果がよくても、それを特別褒められるようなことはなく、淡々と受け取られていました。
もしかしたら多少は褒めてもらえていたのかもしれませんが、僕の記憶には残らない程度なんだと思います。
それと、僕は父との関係が希薄だったんだとあらためて知りました。
父は僕が小さい頃からずっと単身赴任でしたし、家に居たとしても何かを相談したりとかはなかったですし、怒られたりした記憶もありません。よくも悪くも関係が薄かったです。
褒められた記憶がないと書きましたが
両親は僕が欲しがるものは基本的に何でも買い与えてくれました。
僕は飽き性なので結構色々とねだっていたと思いますが、我慢させられた記憶はありません。
もしかしたら、それが両親なりの僕に対するご褒美だったのかもしれません。
こんな感じで、普段生活していても思い返すことのないようなことまで思い返し答えることになるので、いろんな気づきがありました。
そろそろ時間ということで
カウンセラーから3コラムの用紙を渡され、次回までの2~3つ過去の出来事について書いてきてほしい、次回はそれをもとに進めていく ということを伝えられました。
そこで僕は
「ちょっといいですか・・・」 たぶん不安げな声だったと思います。
たしかにカウンセラーが言うようにスキーマの多くは幼少期に形成されるものだとは思います。
ただ、僕の場合はそれ以降の中学、高校といったいわゆる思春期に、かなりのスキーマができてしまったのではないかと予想しています。
もちろんただの予想です。でも、それくらい中学・高校はいろいろとありました。
なので、どうしてもそのときの話も聞いてもらったうえで今後の治療を進めたかったのです。
カウンセラーからは
「そういう風に言ってもらえると、こちらとしても進めやすくて助かるよ」と、とても温かい返事がありました。
最後、料金を払い忘れそうになるというおっちょこちょいな場面もありましたが、
無事に初日のカウンセリングを終えました。
こういったカウンセリング専門のところは医療機関ではないため、料金に保険は適用されません。
なので、正直かなりの出費です。
でも、これで僕の人生が変わるのなら・・・と思い、続けて行くことに決めました。
果たして僕の人生は変わるのでしょうか。